世界平和の清浄機
-THE FILTER OF WORLD PEACE- 

「THE PEACEFUL MOON」 2019年 越前和紙に墨、金銀泥、スワロフスキー。

この作品は2019年2月のロサンゼルスの個展で発表した作品です。 
2009年僕は路上の絵描きになったのですが、今となっては水墨画、油絵、デジタルアート、陶芸様々なジャンルのアートを製作していますが、以前は越前和紙を使用した水墨画かでした。
 この作品はそんな僕のアイデンティティーを今も継承する作品です。
伝統な墨に膠や金粉銀粉を混ぜ込み、スワロフスキーや、ガラスファイバーでできた蝶など、先進的アート表現などを組み合わせた作品です。
 この作品のコンセプトは“平和”を皆さんへ提供する、です。
2015年11月13日のパリの同時多発テロ後の現場を目の当たりにした自分は、現実のむごさ、それと同時に自分への無力感に襲われ、生きる目的を失っていました。
そんな失墜の最中、ふと見上げた満月が煌々と僕を照らしてた月明かり。
その時心が和になって、悲しいことも、嬉しいことも。 すっかり忘れて心が、フラットに平らになっていく、感覚を覚えた。 和んだ心が平らになっていく、これが平和。
月がもたらすオーラが平和を教えてくれたのです。
 だったら、この満月自分にかけないかなぁ、そう思ってそれから取りつかれるように越前和紙を使った満月の作品を描き続けているのです。
おまけにこの満月、部屋を真っ暗にすると月のようにピカピカに輝くような細工が施されているのです。
電気を消したこの瞬間、月は額縁から解き放たれ部屋が一気に宇宙空間に解き放たれる感覚を覚えます、宇宙の壮大さを感じると。 自分がちっぽけに感じられて、驕りが取れるのです、心が和んで平らになる。 そんなアートがこの十年の画業の中で生み出すことができました。 もっとこの作品がさらに平和を提供できるように腕を磨いて切磋琢磨していきます。  
僕の越前和紙の満月の作品を常に福井で見ることができる空間を作ることはできないかなぁと常々思っています。

いつか皆様にも原画を見てもらいたいです。

それでは今日はこのあたりで、

「美術は世界を平和に導く、その日を目指し今日も明日も月を描き続けます。」

  令和元年 美術家 長坂 真護

ガーナのスラム街アグボグブロシーに初めて建設された月の塔、
第一号作品となります。
まず第一に作家の長坂は満月が世界平和の精神性に通づると考えており、
これはSDGs要綱の16項目に当たります、
世界平和の精神性、

「宇宙の大きさを体感すると、その壮大さを目の前に、

自分の身の小ささを感じる事が出来き心が和む。」

これをアートで長坂は表現してきました。